2011年1月8日土曜日

明けました!おめでたいのに切ない幕開け2011@長いよ。



すっかり年も明けたと言うのにご無沙汰してました。ゆき坊です☆



年末からはダンナさんの実家へと行き、いつものように紅白など見ながらの楽しい年越し。
たくさんのご馳走を頂きつつ、1年を振り返ってみたり、新しい1年に向けての希望を新たに胸にした。

そして、年も明けて間もない2日の朝。私たちは長野へと発つ。
母も一緒に来てくれると言う事で、元気な息子の子守も万全!意気揚々と出発した。
今回の用件は「薪の確保」。古民家ではそのうち薪ストーブを取り入れたいと思っていて、
その薪を切る。もしくは切る練習も含めてとにかくいちど、どんな感じなのかを山林にて試してみるつもりだった。

行くきっかけになったのは、年末に長野の森林組合の方から連絡があり、なにやら私たちの所有している山林の木の、
切り捨て伐採というのをしてくれるという事になったからだった。(行政から伐採のお金がでるらしい)
電話でダメもとで「今後薪を作っていきたいので同行して伐採作業を見学してみてもいいか」と聞いたらオッケーとの事だったので、
その後切ってもらった木を小さく切る作業、そして、それを斧で割る作業を試してみよう!と、
年末31日にチェンソーと斧を買い向かったのだった。
薪は乾燥している冬に伐採して、切った木を最低でも1年は更に乾燥させないといけないらしいのでとてもいい機会だと思ったし、初心者の我々が、ぶっつけで山の木を切るのは危険とも思っていたので
切り倒してもらった物を切るくらいからがちょうどいいと思ったので、ありがたいと思った。



長野入りしたのは2日の夜。
その日は途中で買ってきたお弁当を簡単に食べて、その後すぐに地元の温泉へと行って帰宅後はすぐに寝た。
翌日からは、また久しぶりの部屋の掃除と片付けに精を出そうと、みんなで布団をくっつけて寝た。
風呂上がりに見た星空がすごくきれいで、その余韻にひたりながら眠りについた。
寒いけど、札幌時代を思えばまだがまんできる範囲だなんて、多少余裕ぶりながら眠りについた。

が、翌朝長野の寒さ。いや、古民家の寒さの現実を知る事となる。
水道の水も、湯沸かし器のお湯もでない。もちろん洗濯もできず。
電熱線巻いていたのに1カ所コンセントが抜けていたのでそのせいかも。
でも、水とお湯がでないのは去年の2月に体験済みなので、とりあえずすぐに近所のわき水を汲んできて対応する。
ストーブにいつでもお湯を使えるようにスタンバイ。これでなんとか生きていける。

ゴミをまとめたり、部屋を片付けたり、途中休憩を挟みながらの作業。
母が息子と遊んでてくれるのですっごく助かった。
夏に来た時は、息子の相手をしていると何も進まないし、かと言って作業に没頭して相手にしないのもかわいそうだったので(危ないし汚いし)
楽しい笑い声が聞こえる中での作業は精神的にも安定してて、心底助かった。



午後になってくると水が勢いよく出だすので、それと同時に食事の洗い物や洗濯、そして掃除などの家事も
ソレー!という感じで始める。
これも母と手分けして進める事ができるので大助かりだった。
持ってきた食材を駆使しての夕食。
この寒い中では水が出るという事、お湯が出るというありがたさが身に染みる。
厚着して、みんなでストーブの近くに身を寄せながら食べるごはんはとてもおいしい。
普段普通になんとも思ってもない事に、心底ありがたみを感じた。
最低限の生活の中では、様々な事がありがたく、価値観がガラっと変わるみたいだった。

1日の締めくくりの温泉は、体を芯から温めてくれて極楽。
見上げる夜空にはかぞえきれない程の星が広がっていて、どんな有名な絵画も映画も足下にも及ばない程。
買ってきた地元のリンゴを食べて就寝。今までの人生で食べてきたどのリンゴよりもおいしかった。
息子もももっちも喜んで食べていた。
家族みんなで笑顔がたえない。寒いけど、間違いなく幸せだと思った。

長野入り3日目。
この日から仕事始めの森林組合のYさんと家のすぐ前で待ち合わせをして、早朝からダンナさんと一緒に山林へと出かけた。
夏に売り主さんと物件の仲介人に案内されて登った場所とは別ルート。
「車で行ける道があったんだぁ☆」なんて言いながら、険しい山道を登っていった。
喜んでいたのも束の間。道はどんどん狭くなり険しくなって、自分たちが今乗っている軽自動車ではとても登れないと思った。Yさんも「ここは四駆でないと無理ですね」と言った。

険しい道をかなり行き、体を揺さぶられながらもついた場所。
「・・・・・アレ?こんなとこだったっけ??」
Yさんに、自分達の所有地がだいたいここからここ迄ですみたいなのを聞く。
その間、私もダンナさんも、記憶の場所と結びつけようとするのだけれど、どうしても・・・・・違う。。。
案内してもらった場所は、昔リンゴ畑だったという広葉樹がある場所だったはず。
なのに、たどりついたのはかなりの傾斜のある日の当たらない針葉樹が広がる場所だった。
Yさんにも事情を話しつつ、夏に自分達が歩いて登ってきたであろう道を探すも見つからない。
腑に落ちないまま、とりあえず家まで戻って来て、Yさんと一緒にもう一度私たちが持っている山林の地図を確認。
やはり、今日見た場所で間違いないハズとの事だった。



売り主と仲介人に案内された場所と、実際に購入してた土地の場所が違う。
混乱し、不安になったのですぐに仲介人に連絡をとり来てもらう事にした。
昼頃に来た仲介人に事情を話すも、絶対に間違いはないと言い張るので、
ご迷惑かと思ったけれど、山林組合のYさんにまた連絡をとってもらい、さっき自分達が行った同じルートで
つれて行ってもらう事にした。
現れたYさんと共に、仲介人とダンナさんは出かけていった。
私は車に乗れないのと、家の作業を続ける為に家に残った。待っている間、ずっと胸騒ぎが止まらなかった。
程なくして戻ってきたダンナさんと仲介人は、玄関の前でかなりの間口論してた。
結局仲介人に連れて行ってもらった元リンゴ畑は、今はもう他者の物で、私たちの購入した場所ではなかった。
私たちが購入したのは(していたのは)、この日初めて連れていってもらった、険しい山道を車で行かねばならない
杉林だった。
私は行き場のない怒りを抑えながら、そのやりとりが終わるのをとりあえず待ってた。
玄関で片付け作業をしてた母は、聞こえてくるそのやりとりに怒りがおさまらず、数回出ていっては文句を言っていた。
もう泣きたい思いだった。
話が終わり、部屋に戻ったダンナさんに話を聞く。
仲介人は、自分に非がある事は認めたけれど、悪気はなかったと言い張り自分に責任義務はないという事ばかりを主張していたらしい。
話を聞いてた母もその対応に呆れると共に怒り浸透だった。
案内された場所と、実際に買ってしまった場所が違うと言う事は大問題だ。
でも、それをどうにかしようとか、謝罪の気持ちが一切感じられない対応に、私たちはただただ行き場のない怒りと
大きな不安に落とされてしまった。

私たちが購入したのは家を含めておよそ1000坪。
そのうち、山林の大きさは約半分の480坪ほどを占めている。
昔リンゴ畑だったと言う事を聞き、夢は膨らみ果樹を植えようと最初から計画してた。
広葉樹があった事もあり、薪ストーブの薪に使えるよね。なんて言って活用方法を考えていた。
なのに。
なのに、本当に購入してた場所は、薪には向かない針葉樹が広がる日の当たらない傾斜面。
しかも、今現在の車では、とても行けない場所なのだ。
車をポンと買えたらそれでいいかというワケでもなく、まったくの別物。話が違う。
この山林では、使い道が思いうかばない。。。

ひどい。本当にひどい話だ。
使えない。行けない土地になけなしのお金を使うつもりはない。
その後はダンナさんも私も母もみんな、生きた心地がしない時間を過ごした。
出るのは涙やため息ばかりで、たまに元気を出そうとしてみても現実の恐怖に落ちる。
使ったお金の無駄さかげんに身震いがした。

翌日。家を片付けて出発。千葉へと帰る。
途中の山道は地面に雪があり、タイヤが滑ってひやひやしたが、車を後ろから押したりしながらなんとか前に進み、
無事帰ってきた。

胃が痛い思いをしながら過ごす日々なのだけど、夕べ仲介人から電話があった。
この人の意見はあの日と変わらず、自分は悪くないを主張してたようだ。
悪気はなかったもなにも、案内された土地と実際の土地に違いがあった以上、責任義務はあるだろう。
その辺がまったく伝わってない。もはや宇宙人レベル。

今後、どうなるのかまったくわからない。
今は売り主さんの答え待ち。
仲介人は、書類上、もう契約はされたので違反にはならないと言うが、
そんな事が許される世の中ならば、もう夢なんか見れなくなりそうだ。人を信じる事ができなくなる。

裁判なんかできるならばしたくはない。
私たちはただただ、慎ましく自然豊かな環境の中で、手や体を動かしながら、地に足つけた人間らしい暮らしを
家族で笑顔でしていきたいだけなのに。
どうしてこんな事になったのか。

今後、自分達の人生が、また笑顔で歩んでいけるものになってほしいと心から願う毎日だ。

とんだ年明けになったのだけど、なんとか希望を捨てずにがんばっていこうと思う。
長くて暗い日記ですみません。
でも、人生の中で出会う大きな壁のひとつだと思って、乗り越えるべくがんばっていこうと思います。

8 件のコメント:

あび さんのコメント...

こんばんは、あびです。
傾斜のある杉林、ある程度木を間引いて陽がソコソコあたるようであれば、山菜栽培に向いているかもしれませんね。

果樹に比べると地味ですが(笑)

落ち着いて新天地での暮らしが始まりますよう。

のもこ さんのコメント...

ゆき妨&あべっちの夢をずっと応援してたので、ちょっと心配!!
よくわからないけれど、泣き寝入りもよくないと思うんで、裁判沙汰、とかが嫌ならせめて苦情センターとか何か公の組織に間に入ってもらって何かしらの意思表示はしたほうが精神衛生上いいと思うけど・・・その仲介人も今後少しは態度を改めるかも・・・どうかな?

だけど、一人じゃなくて三人だし、他にご両親、家族、お友達、私!皆が応援してるから、くじけないでがんばって!!

全然レベルが違うけれど私は昔、スペインでピアノ買った時にだまされて、それでも一応消費者苦情センターみたいところに訴えたらお金は返してもらえなかったけど、ちょっとましなピアノに替えてもらえたよ。せめて、もう少し条件のいい土地に替えてもらえないか・・・いろいろ調べてみたら!?

がんばれーー!

でも、家は大丈夫でよかった!最初、家に何かあったのかと思って心配したよ!

遠くからですがポシティブパワーを送ってます!!!

のもこ

匿名 さんのコメント...

もうここ数年、毎日拝見しています。
いつもありがとうございます。
初めて書かせていただきます。

私も「のもこ」さんとおっしゃる方と、まるっきり同じ意見です。
長野のおうちに何かあったのかと思いましたが、そちらだけでもOKでよかったです。

おそらくその業者さんは、こういったことが始めてではないかもしれません。
同じことはなくとも、似たようなミスなり意図的な何かがあることも、考えられます。
(正直、良心的な業者さんであれば、間違いに気づいた時に、申し訳ないという態度がないというのはありえないし、むしろクレームが出たときの対応を想定した「契約上は問題がない。」と言うようにと、教育されている可能性が高いと思います。)
これからその業者さんと関わる方々のためにも、ぜひ苦情は受け付けてもらっていただきたいと思います。
そのような対応をされた方にしか、言えないことなのですから・・・。

ちなみに先月、私どもの事務所移転に関して同じようなことがあり、頼んでおいた物件と違うものが申し込みされるところだったのですが、泣き寝入りはしないと上司がしっかり対応したところ、謝ってくれて、格安のいい条件のものが手に入りました。
怒りにまかせて怒鳴るような、相手に自分の感情のごみ箱を引き受けさせることと、自分たちの権利を守ることは別だと思います。
今後その業者さんと関わるのみなさんのためにも、ぜひしっかりと向き合っていただけるといいなぁと、勝手ながら外野席から祈っています。

このことを良い方向に変えるのも、お2人次第・・・きっと乗越えられると感じます。
きっと人生のお試し・・・こころから応援しています。
ぜひ頑張ってくださいね!


市川のおばさんより

ゆき坊 さんのコメント...

あびさんへ

貴重な情報ありがとうございます^^
もしも最悪その山林しか手にはいらない場合は山菜畑にしてみるしかないですね。メモメモ。。
また他にも色々アドバイスなどあったら今後ともよろしくお願いします☆
何があっても前向きにがんばっていきたいと思います。


のもこさんへ

ありがとう!
今は売り主さんの出方待ちなんだけど、
色々な所に聞いたりしながらどうしたらいいのかを選択しながら前に進んでいきたいと思ってる。
家もね。実は「聞いてないよー(>_<)」みたいなところがたっくさんあって
購入後から予想外の出費が続いててキツイキツイ。。
でもま、それは自分達で努力していこうと思ってたけど
さすがに山林の場所が違うのはヒドイ!って思った。
でもね、1番頭にきたのは間違ってたってわかった時の対応なんだよね。
まずはごめんなさいって謝るべきで、仲介料としてお金をもらっている以上
「責任はない」なんてありえないと思うんだよね。
だめでもなんでもなんとかしようとする誠意みたいのがまったくなくて、
もぅ悲しいやら情けないやらだった。
とにかく夢や希望を捨てないでこれからもがんばっていくよ。
いつも応援ありがとう☆


匿名さんへ

はじめまして☆コメント頂きましてありがとうございます。励みになります☆
家のほうも実は色々とあるんですが(笑汗)、まぁ、それは今後の長いスパンと努力でなんとかしようと思ってたのですが
山林の件はさすがに。。
でも、おっしゃる通り、今後自分達のような被害者がでないよう、言いたい事はしっかり告げつつ対処していきたいと思っています。
今後の対応と結果次第でまたこちらも色々と動く事になるかもしれませんが
希望を捨てず前に進めたらと思っています。
だって、こんな事が許されたら。
これで私たちが泣き寝入りしなければいけないならば、この世の中は詐欺が得をする世の中になってしまう。
私たちはただ、大切なお金で納得する土地を買いたかっただけなのです。
匿名さんの会社は事前に対処してもらえて本当に良かったですね。
私たちも、納得できる答えがくる事を祈りつつ、
夢をあきらめないでがんばっていきたいと思います!

匿名 さんのコメント...

市川のおばさんです。
お返事ありがとうございます。
お家の方もいろいろ・・・そうでしたか。
本当に大変でしたね。
それに加えて今回のこととは・・・お気持ちお察しします。
でも、今までのお2人の頑張りと、みなさんのご協力の様子を拝見していると、本当に素晴らしいですね。
確かにひどい話しとは思いますが、きっとお2人なら、大切な経験に変えていらっしゃれるのだろうなぁと思っています。

ご主人のブログはもう5年以上、ゆき坊さんのブログは3年ほど、拝見しています。
私は人と向き合う仕事なのですが、仕事の外出前にあたふたしていて、あたたかい気持ちで出かけたいなぁと思う時などは、(一度読んだ後でも)お2人のブログを読み直してから出かける事があります。
ピュアで暖かいまっすぐなお2人のエネルギーが、伝わってくるようで・・・いつもエネルギーのおすそ分けをいただいています!
(勝手にもらっちゃっているのですが!)

おせっかいとは思いつつ、今回はさすがに思わずご恩返しがしたい気持ちになって(ご恩返しなど、独りよがりな話しですが)、つい書き込みをしてしまいました。
これからも、影ながら応援させていただきます。
お2人ともどうぞお身体大切に、頑張ってくださいね!

市川の匿名おばさん

ゆき坊 さんのコメント...

市川のおばさんさんへ

温かいお言葉の数々。本当に嬉しいです。
ありがとうございます♪
これからも家族みんなでがんばって、夢を叶えるべくがんばっていきたいと思います☆
今日は寒いですね。
風邪などひかないよう、元気でお過ごしください^^

真実 さんのコメント...

びっくりするくらいひどい話だね。
仲介業者さん怪しい・・・。
売主さんが良い出方をしてくれるといいね。

私も、年末から引きずっている嫌な案件・・・。
ネットショップのアロマオイルの香りの説明文を全部私が嗅ぎ分けて表現を分かりやすくしたものを無断で関西の業者にしっかりコピペされ(誤字までだよ)パクってませんと言い張る店長と明日、電話対決しないといけないんだ。

社長は著作権侵害だ~!告訴だ~!って言ってるけど、私はそんなのやりたくないし。

でも、日頃、多分悪い事はしていないつもりなのできっといい方向に行くって信じてます。

ゆき坊ファミリーもしっかりと目標持って、前向きに頑張っているから、きっと良いように事が運ぶと思うよ!

前向き思考で頑張ってね!

ゆき坊 さんのコメント...

真美さんへ

そうでしたか・・真美さんも(>_<)!
こちらは仲介人はもぅ信用ならぬので売り主さん次第ですが
どうやら当初のりんご畑の場所の持ち主を捜して
交渉する方向に動いているらしいです。
でも、その連絡が仲介人を通してくるのでもぅイヤでイヤでたまりません。
間違ったり悪い子とをした時は「ごめんなさい」って謝るって事なんて子供でも知っているのに。

お互い良い方向に向かうようがんばっていきましょう!