2014年1月13日月曜日

なんだかんだでこんな毎日。

数日前、ももっちを庭の柿の木の横に埋めた。

土が凍って埋められず悩んでいたのだけど、籾殻燻炭(もみがらを焼いて畑にすき混むととても良い)
を作り、その後暖まった土を掘り、旦那さんが埋めるスペースを作ってくれた。
死んでからずっと、毛布を敷いた段ボールに横たわっていたももっちだけど、
いつもと同じようにかわいい顔して寝ているようにしか見えず、
ストーブの横の好きだったスペースに置いて眺めては「まだ生きてるみたい」なんて言っていた。

いざ埋めようとしたら悲しくなって、ボロボロ泣いた。
もうホントに見える所からいなくなっちゃうんだって思ったら、
もう触る事も臭いもかげなくなっちゃうんだって思ったら泣けてきた。
横を見たら、旦那さんもボロボロ泣いていた。
それを見たら、また泣けてきちゃって、ふたりで最後のももっちをギューって抱きしめてお別れをした。

土をかけるのがかわいそうで、死んだ後にもどんだけ過保護なんだ自分なんて思いつつ。
フカフカにしたワラをかけてあげたあと、土をかけた。
手を合わせて、深呼吸。

「やすらかにおやすみ。いつか私も、みんなも、そこへ行くよ。足短いんだから、先に行って待っててね。」

そう言ってお別れをした。

お別れをして、今現在数日経った。
悲しかったし寂しかったけど、逆に、ももっちがいないんだから、前に進むのだ、という感じで暮らしてる。
強がりじゃなくて、 なんというか、自分の中で止まってた何かが動き出して、ゆっくりと、だけど確実な
心地良いペースで自分の中の何かが動き出している。
ももっちが未だ苦しそうで看病なんてしていたら、きっとまだいつまでも私の時が止まっていたのかもしれない。
そう思うと、本当に苦しむ期間が長続きしなくて良かったんだなっていう、
ももっちにも私にも、家族にとっても、それで良かったのだと、思える。ありがとう、ももっち。

さてさて、年明けから開始した福袋の受付が終わった。
なんだかんだで今年もたくさんの方からご注文をいただいた。(ありがたやー)
ぼちぼち心を込めて、ゆったりとした気持ちでご用意させていただきたいと思います。
この「ゆったりとした気持ち」というのが今年のキーワード。
忙しいし、忙しくなっていくので手は動かしつつも、心はおだやかに、物作りに向き合いたい。
がさつな気持ちで挑まなければならない時、私はなんだか悲しくなってモチベーションがとてもわかりやすく下がる。
登校拒否の子供みたいに、毛布被って「ヤダ。作らない。作れない。やらない。」みたいな気持ちになる。

アホか。と思うけど、本当にそうなる。
だから、生活のワタワタはそのままにこなしつつ、世の中のゴタゴタにも揺さぶられる事なく、
物作りには向かいたい。
食べ物でもなんでも物には作り手の背景が映し出されるんだと思う。
手にとってもらった時、使った時、食べた時。私のおだやかな気持ちが伝わるような、
そんな物作りがしたいって思ってる。

土曜日、息子を連れて、上田市で行われたジビエのイベントに行ってきた。
鹿肉の裁き方を見たり、燻製にする前の段取りを聞いたり、燻製にした物の味見などをした。
百聞は一見にしかず、という言葉に私は超、納得しているタチなので、
これは本当に行って、見て、味わえて良かった。
電話予約のエントリーが遅くなってしまったので、燻製のお持ち帰りのお土産こそないのだけれど、
貧乏な我が家にはこの参加費の1000円も痛い為、逆に良かったかもしれない。
あとは実践して自分で作れば良いのだ。今日持ち帰れなかった悔しさを胸に、
いつか旨い燻製作ってやる。へーんだ!!!(強がってます、ハイ。)

その後は鹿の角を使ってケータイストラップを作ったり、鹿の皮を使ってキーホルダーも作った。
キーホルダーを作る時、先生に、「鹿をつかまえて、皮をこの状態(肉などないキレイな状態)に
するには、何かコツなどあるんでしょうか?」と聞くと、先生は少々ギョ!っとした顔をして、
「ボクはねー残念ながら、こっち(クラフト)の先生でして、なめした物を買って作っているんだよ」
と教えてくれた。
あーそうかと思ったら「なめしに詳しい人はね」っと言って他の方を紹介してくれたのだが、
この方、以前テレビで見た事がある、25才の女猟師の方だった。

私がなぜ狩猟免許をとったのか、もし、貴重な命@鹿を捌いたら、そのあとどうしたいか、
というのを地元で仲良くしていただいてるおねーさまに熱く話していたら、
「ゆきちゃんとすごく同じ事を思っていて、それを実践している若い女性がいるよ」と、
おねーさまはその番組を録画しててくれて、見せてくれたのだった。
その番組にでていたのがこの日出会ったIさんだった。
いやー。長くなるのでもうはしょるけど(笑)、Iさんすばらしい。
やりたい事もやってる事も、かっこよすぎ!!早速FBで友達申請しておいた。
今後共、女目線の狩猟ネタ、期待しつつ、私も獣と共に生きてゆきたい。そんな感じ。

昨日は友人の家へおよばれして、行ってきた。
当初年末に収穫祭と銘打ってこちらから誘った宴なのだけど、
色んな意味でダメダメになり、延期になり、とうとう年をまたいでおよばれとなった。
感謝の気持ちを伝えたくってこちらから誘ったのに、
結局おいしいお料理をご馳走になりに家族みんなで出かけて行った。(こんな家族ですいません)
Kちゃんの手料理はすごくおいしかった。
食にまつわる話も興味深く、教えてくれた酵素ドリンクや漢方、びわの葉のチンキなど、
どれも興味深く、いっぱいしゃべったのにまだまだ話足りない程だった。
たくさんの話題を共有できる友人はありがたい。
私はたくさんの人と話がしたい。
それは、たとえ自分と話しや感覚が似てようが似てまいが関係ない。
違う者、他を認め、自分と同じだったり、違ったりするのも含めてそれを気負ったり
偏屈になったりせず、楽しく話せる人がいいと思うし、自分もそうありたいと思ってる。

今日は3連休の3日目。
旦那さんはスキー場のバイトへ早朝から出かけて行った。
薪ストーブに火をくべて。
部屋を暖め、自分は家畜の世話や行く準備をして慌ただしく出て行くというのに。
暖まった部屋に残った私と起きてきた息子。
ありがとう。
今年も一緒にがんばっていこうね。

さて、今日はこれから何してすごそうか。
息子と一緒に朝食でも作ろうか。
去年はオンとオフの区別がうまくできず、休みの日もダラダラと仕事に追われている事も多かった。
なので、今年の目標は、息子との休みは、なるべく息子と一緒に色んな事をしたり、
ちゃんと向き合ったりする時間を作りたい。
だから、まずは暖かい部屋で、パンケーキでもつくろうかなと思います。
皆様も、良い休日をお過ごし下さいませ♪

※ 色々いい写真もあるのだけれど、うまくくっつけられないので旦那さんが帰宅したら写真もアップします!









5 件のコメント:

もいりいり さんのコメント...

ゆき坊さんのブログにご無沙汰しちゃっていて、で、どうして居るかなって想っていたら、とても悲しい出来事が綴られてた。

なんどもなんども、ただ読み返すだけで、言葉が探せないよ。

でも、いつか誰かが言っていたけれど、また何処かで会えるらしい。輪廻転生みたいなことかな?よくわからないけれど、また会えたって気付くんじゃないかな、3人ならきっと・・・。

ゆき坊 さんのコメント...

もいりいりさんへ

レスがすっかり遅くなっちゃいました。すいません!
あきさん、ありがとう。
ももっち。そして猫のるるまでが他界してしまってかなしかったけど、
こっちで鳥やヤギとの暮らし。
そして狩猟で命を失う生き物、いただく命。スーパーでの買い物、野菜までもが命であり、
それらをいただく私達人間の事。
命や食べ物について、色々考えた1年になったと思う。いのちに大きいも小さいもないはずなんだけど、
結構ちがうよねって思ったりね。
だけど、すべての命に敬意をはらいたいなって思ったよ。16年一緒にいてくれたももっちと、短い間だったけど首もとで一緒に寝てくれた猫のるるは、やっぱり家族で特別だった^^

もいりいり さんのコメント...

 生きざまを持ってして、20倍以上の体を持つ生き物「にんげん」に、痛烈な教訓を残し去ってゆく。

 そんな強さがボクにはあるのだろうか?これからの課題だよ。

ゆき坊 さんのコメント...

もいりいりさんへ

ももとるるが死んでからというもの、生き物全般に対して今までよりも強烈に、
なんだか愛着わいてしまってます。
言葉だけでなく本当に。
生き物すべてに人生があり、ドラマがあり、個性があって、それはそれは、素敵です。

宇宙規模や恐竜の時代からの進化を見れば、
今の自分や人間の歴史そのものも本当にちっぽけなものですよね。
セミとかよりずっと長い青春時代を過ごせそうだけど、実はあっという間な気もしてて。
だからこそ、もっと自分の人生を素敵なものにしたいです。
こうして出会い分かち合える友や仲間とは、優しい気持ちであったかいボールを投げ合いたいし。
つまらない事に心をギューって痛めてる時間も、必要かもしれないけれど、なるべく少なくしたいなって、思います^^
私達も、未来に何か、ギフト残したいなって思いますよね☆

もいりいり さんのコメント...

出会えただけでも、ゆき坊さんや家族のみなさんと縁があったからでしょ?特別でなければ、出会うことすら在り得ないもん。